医療コラム

こんにちは医療事務です。

今の時期花粉や黄砂が舞っていて、目が痒かったり充血したりしていませんか。時期的にも花粉症だと思いますよね。ですがもしかしたら流行性角結膜炎(はやり目)の可能性があるかもしれません。
流行性角結膜炎とは、アデノウイルスが原因で発症するウイルス性の結膜炎です。はやり目ともいわれており非常に感染力が強く、保育園や学校、病院や家庭内で流行することもあります。感染者に触れたり感染者が直接触ったものに触れたりすることで伝染する接触感染の為、人から人や感染者が使用したタオルなどを介して広がります。

症状としては目が充血したり、瞼の裏側にぶつぶつが出来て痒くなったり、メヤニや涙が大量に出たりします。ひどい場合にはメヤニで目が開かなくなったり、出血や耳のリンパ腺の腫れ、瞼の腫れなどを起こします。両目になることが多く、片目だけ発症した場合でも数日後にもう片方の目に症状が出ることがあります。目以外でも発熱やのどの痛みなど風邪の症状が出るのも特徴です。
感染してから発症するまでの潜伏期間は7~10日間と言われており、発症して約1週間で症状がピークを迎えます。発症後7~14日間程度で治る場合が多いですが、重症な場合や十分に休息が取れていない場合は1ヶ月程度かかる事もあります。
治療としてはウイルスに対する抵抗力を高めるために、休息を十分にとって体力を落とさない事が必要です。また他の感染を防ぐために抗菌点眼や炎症を抑えるための低濃度ステロイド点眼などを使用します。

流行性角結膜炎は、非常に感染力が高い病気です。目が充血したり、目やにが大量にでる場合は、出来るだけ早く眼科に受診することが大切です。適切な治療を受けずに放置すると、角膜の混濁や視力低下を引き起こす可能性があるため早期の対応が重要となります。

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